2014.12.11

ISDN回線の仕組みって?

ADSL回線との違い

目次

ISDN回線

今、アナログ回線や光回線など、色々な回線がある中で、ISDN回線を用いて電話を使用しているオフィスは多いでしょう。けれど、このISDN回線は、どのように接続されているのかご存知の方はそれほど多くはないのではないでしょうか。

そこで、改めてISDN回線の仕組みをご紹介します。

すべての情報をデジタルに統合

ISDN回線は、電話だけでなく、ファックスやデータ通信などのあらゆる通信を行えるネットワークを有しています。そのネットワークは、「デジタル」の形態を取っています。

これまでは、電話の音声を電気に変換して送信していました。しかし、画像やパソコンのデータを送る際には、音声と同じような信号に変換する必要がありました。

そこで、もっと効率的にデータ交換ができないものかと考えられたのが、すべての通信を、一つのネットワークで使える「総合デジタル通信網」すなわち、ISDNだったのです。

ISDN回線では、電話の音声も画像も、データも、すべてデジタル信号に変換して送信されます。

音質が良いのはなぜ?

ISDN回線は、すべてをデジタル化するために、従来のアナログ回線と比べてかなり音質がよくなりました。理由としては、デジタルデータが「1」か「0」のみで構成されているところにあります。よって、外部からのノイズと、正規のデータとの違いがはっきりしているので、外部からのノイズを無視すれば、音声がかすれることや雑音が入ることも一切ないのです。

従来のアナログ回線では、距離が遠くなればなるほど、銅線を伝わる信号が弱くなることで音声がかすれたり、雑音が入って聞き取りにくかったりと、何かと不便なところがありました。ISDN回線は、そのデメリットも一掃してくれたのです。

ADSL回線との違い

よく、ISDN回線は、ADSL回線と比較されますが、ADSL回線とは電話回線を使用した、インターネット接続サービスのことです。アナログ回線と比べて高速通信が可能であることや、電話とインターネットを同時に使えることが一番のポイントです。

ADSL回線の利点は、電話回線がそのままインターネットに利用できるところにあります。ISDN回線を利用するには工事が必要なので、電話回線を利用している人が、ISDNよりもインターネットを始めやすいというところがあるようです。

ISDN回線の仕組みだけでなく、他の回線の仕組みとも比較して選びたいものですね。