2023.03.27

現在のインターネット回線(3)・高速モバイル回線とケーブルテレビ回線

インターネット回線の種類

目次

高速モバイル回線、ケーブルテレビ回線

主に一般的な有線のインターネット回線は、前回までにご紹介した2つですが、そのほかモバイル回線とケーブルテレビ回線というものがあります。いったい、どのようなものなのでしょうか。

Wi-Fiなど移動しながら高速データ通信する回線

高速モバイル回線とは、高速モバイルデータ通信や高速モバイル通信、ポケットWi-Fiなど、いろんな呼び方をされていますが、要するにインターネットがどこでも使える無線通信サービスのことを指します。

他のインターネット回線と同様、通信会社と回線契約して使いますが、イメージはインターネット回線というより携帯電話の契約と似ています。高速モバイル回線には、主に通信端末(モバイルルーター)を使う方法、通信端末内蔵のノートPCやタブレット、スマホを使う方法があります。

その特徴は、自宅でも外出先でもどこでもインターネットが使えるので便利で、引っ越しなど移転しても手続き不要で継続利用できることでしょう。しかも工事などは必要なく、契約手続き後にWi-Fi機器が手元に届き次第、すぐ利用できるのもメリットでしょう。

ただし、小型・軽量化が進んでいるとはいえ、わざわざWi-Fi機器とノートPCやタブレットなど通信端末を持ち歩くのは面倒だということはあります。

そして、先進諸外国に比べて日本ではWi-Fiが使える場所が極端に少ないのも大きなデメリットでしょう。主要都市以外の地域や地下鉄、トンネル内、ビルの陰、山間部などでは使えないことが多いのです。

ケーブルテレビ局が提供する回線サービス

そもそもケーブルテレビとは、有線回線(光ファイバーまたは専用ケーブル)を引いて、テレビの信号を家庭まで届けるサービスのことです。そのケーブルを利用し、インターネットや電話のサービスも提供できるため、ケーブルテレビ会社がインターネット接続サービスや電話回線も同時に提供しています。

従来、テレビ番組を視聴するためは、地上波・BS・CSともにアンテナが必要でした。しかしケーブルテレビなら、これらの番組もケーブルで送ることができるので、ケーブルテレビ回線を引くとアンテナが不要になります。

ケーブルテレビ会社が光ファイバーの専用回線を提供している場合、快適な通信速度でインターネットを楽しむことができます。ただし、あまりインターネット接続のみの契約を行なっている会社が多くないようなので、ケーブルテレビの契約もしなければならず、あまりテレビを視聴しない人にとっては月額料金が高くなってしまうということもあります。

逆に言えば、引っ越しなどでそういったサービスを提供している会社が居住地近くにあり、高品位のテレビ番組を視聴したいと思っているなら、同時契約するのもよいと思います。