2018.09.05

新たにインターネット回線を引くなら(2)光インターネット回線を引くには

ISPと光コラボ

目次

光インターネット回線を引くための準備

前回はインターネット回線の種類について説明しました。今回は、特にこれからスタンダードになっていく光インターネット回線について、その導入方法などをご説明していきます。

光インターネット回線とは?

光インターネット回線を引くための説明をする前に、少し光インターネット回線の仕組みについて解説していきます。
光インターネット回線は、文字どおり光ファイバーケーブルを使ったインターネット回線です。特徴としては、大容量で高速なインターネット通信が可能なことです。また、銅製のアナログ回線と異なり、電磁波の影響や距離が離れることによって起こるデータの損失がほとんどないのも特徴となっています。従来のインターネット回線に比べて、とても安定性が高く、まさに次世代のインターネット回線といってもいいでしょう。

従来のインターネット回線では、利用するためにインターネットサービスプロバイダー(ISP)との契約が必要でした。インターネットに接続するためには、回線を所有する通信事業者(NTT東日本/西日本など)との契約とは別に、ISPとも契約をしなければならなかったのです。
さて、はたして光インターネット回線でもISPと契約しなければならないのでしょうか?

プロバイダー契約は必要?

結論から言えば、光インターネット回線でもISPと契約を結ばなければなりません。ただし、2015年にNTT東日本/西日本が光回線サービスをISPなどの事業者へ卸売りすることをはじめました。これが「光コラボ」というサービスです。

この光コラボによって、ユーザーは光インターネット回線を契約する際、ISPとの契約だけで使い始めることができるようになりました。現在では、新たに光インターネット回線を引くには光コラボを利用するのが一般的になっています。

光コラボの事業者は、通信事業を行う企業(NTTドコモやソフトバンクなど)、ライフライン事業を行う企業(日本海ガスやミツウロコなど)、そしてISP事業者(So-net、ビッグローブ、Niftyなど)といった企業が参入し、現在では500社を超える光コラボ事業者があります。

これらの光コラボ事業者は、それぞれ独自のサービスやセット割などを提供しています。自分の環境や必要とするサービス、利用料金やキャンペーンなどを吟味して、お得な光コラボを選ぶようにしてくださいね。
光コラボによって、光インターネット回線の契約に回線を持つNTTなどの事業者と契約する必要がなくなりました。これによって支払いなどが簡略化され、選んだ光コラボ事業者によっては月額の利用料を節約することも可能になったのです。