2017.06.02

固定電話がないと困る?

固定電話があるメリット

目次

固定電話がない場合

電話加入権が必要な固定電話は、スマホなど携帯電話の普及によって新規契約が減少しています。しかし、実は固定電話がないと困ることが生じるのです。

固定電話がないと社会的な信用が得られない

固定電話の新規契約数は年々減少傾向にあります。しかし、固定電話を持たないことによるデメリットもいろいろあるのです。

以前、お客様に伺ったエピソードなのですが、共稼ぎになってパートを始め、自宅を不在にする時間が長くなったため、固定電話を解約したそうです。そして、お子さんの友達の親御さんに電話番号を尋ねられたので、携帯電話の番号を教えたそうなのですが、その親御さんから携帯電話だけだと不安なので、自宅の番号もお願いしますと言われたそうです。

お客様は、携帯電話しか契約していないことを伝えると「家に電話を引いていないのですか?」と驚かれ、怪訝そうな目で見られたそうです。

企業の場合は言うまでもありませんが、一般家庭でも固定電話はあって当たり前というのが常識なのです。携帯電話しか持っていないと、社会的信用を得ることはできないことがあるのです。

そのお客様は、その後電話加入権を購入され、改めて固定電話を設置されました。

携帯電話がつながらなくて家族の不在がわからない

また、別のお客様から受けたご相談では、進学をきっかけに一人暮らしを始めた娘さんが、最初は携帯電話と固定電話を部屋に設置したものの、使わないので必要ないということで解約したそうです。

しかし携帯電話だけにしたところ、夜間につながらないことが多くなり、つながっても本当に自室で電話を取っているのか親御さんは不安になったそうです。携帯電話だと、確かに居場所がわかりませんよね。それこそどこかに泊まっていて、ウソをついてもバレません。

その点、固定電話なら家にいないと出られません。このように家族の所在が携帯電話では把握が難しいのです。単に夜遊びする娘さんのことであれば、もちろん親御さんにとっては重大な問題ではありますが、そこまで問題は深刻ではありません。

でも、大きな災害が発生した場合は状況が異なります。先の大震災では、携帯電話による安否確認のための通話が集中し、回線がダウンしてしまったという事態が起こりました。

その点、固定電話、特にアナログ回線の固定電話は、安定した回線でパンクするという危険が低いというメリットがあります。

しかも、停電が発生しても電話局が無事なら、回線から電源を供給されるため使えるのです。こういった事情もあり、今はアナログの固定電話回線を改めて引くという人も増えてきているようです。