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電話加入権の名義変更
名義変更をしなければならないのはなぜ?
たいていの一般家庭にはNTT東日本/西日本の固定電話回線が引かれているでしょう。電話加入権が必要なプランに申し込む場合、その名義を変更する必要が発生する場合もあります。例えば、親戚が住んでいた家に自分が住んでいて、その親戚は他方へ引っ越したとします。
その家に固定電話の回線が引いてあり、電話加入権の名義は親戚のままという場合です。この場合は、請求書などの名義は親戚の名前で届くようになっています。電話の利用自体は電話料金さえちゃんと納めていれば何の問題もありません。
ただし、これはその親戚との関係が良好という条件が付きます。関係が悪化して、その親戚が電話回線の契約を打ち切ってしまったら、有無を言わさず電話が使えなくなってしまします。そして、新たに自分でNTT東日本/西日本と契約をし直さなくてはなりません。
また、NTTの電話加入権の権利者が死亡した際は、相続手続きが必要になります。もし、相続人が複数いると非常に面倒なことになります。
こういう面倒なことにならないために、電話加入権の権利者が存命中に「譲渡」などの手続きをして、電話加入権の名義を変更しておくといいでしょう。譲渡の場合、手数料はかかりますが電話番号はそのまま利用できます。
名義変更のために必要な書類など
NTT東日本/西日本の電話加入権を名義変更するために必要な書類ですが、個人の場合は戸籍謄本が必要になります。電話加入権は財産として扱われるため、引き継ぐには相続という形になります。
このため、電話の契約者と相続人の関係がきちんと確認できる戸籍謄本が必要になるのです。また、被相続人の方の死亡年月日の確認が必要になるので、取得の際は注意しましょう。基本は同一世帯の方が相続するので、戸籍謄本は1通で構いません。
ただ、独立して他の世帯になっている場合などでは、自身の戸籍と故人の除籍謄本が必要になります。ちょっと難しそうに感じる電話加入権の名義変更ですが、手続き自体は戸籍謄本さえ間違えずに取得できればスムーズに行なわれます。電話加入権の名義変更は、相続手続きでは忘れがちな部類に入るので気をつけたいものです。