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固定電話がない家庭は70%以上
某シンクタンクの調べによると、2015年現在で固定電話を設置していない世帯は70%に上るそうです。でも、本当に固定電話は必要ないのでしょうか?
実はこんな時代だからこそ、あえて固定電話を設置する理由というものがあったのです。そのカギは「FAX」でした。
一般的な見解はFAXでの連絡は時代遅れ
某シンクタンクが2015年11月に1週間程度、20~45歳の既婚女性700人以上にアンケートした調査によると、自宅に固定電話はあるかとの問いに「ない」と回答した人が70%を超えたそうです。
また、「以前はあったが今はない」と回答した人が4%程度、逆に「ある」と答えた人は26%にとどまったそうです。「ない」と答えた理由として主だったのは「携帯電話で済ませられるから」ということだそうです。
「ある」と回答した人で、その主な理由としてはFAXが使いたいからということでした。でも、今やインターネット社会で文書の連絡は電子メールで事足ります。
FAXは相手が確実に受け取ったかどうか、相手に連絡してみなければわからないという時代遅れなシステムです。今どきは電子メールにPDFファイルを添付して送るというのが主流になっているのです。
こういった事実や数字などを見る限り、アナログの固定電話を設置している意味は、以前ほどは大きくないのでと感じます。果たして、そうなのでしょうか。
個人情報を守るために、あえてFAXで通信
企業間の取引きにおいて、大企業同士の商取引は電子メールを中心とした電子商取引の導入が進んでいます。
しかし、日本における大多数を占める中小企業においては、商取引の伝達方法は今だにFAXでのやり取りが主流なんです。
日本全国の津々浦々でIT化が進んでいると思ったらそうではなく、デジタルに疎い中高年にとっては操作が簡単で扱いやすく、書面イメージそのままの形で、ダイヤル番号1つでどこにでも送信できるFAXというのは、ほかのどんな情報通信手段にも代え難いものなのです。
さらに、個人情報を守るという面でもFAXというのはメリットがあります。
電子メールは、自分のアドレスを明らかにしなければならないですが、FAXなら電話番号非通知でも送ることができます。
FAX送信者の名前などが印刷されない設定も可能です。アナログであるがゆえ、送信先の番号を間違えるというミスはありますが、それは電子メールだって同じことです。このように、今の時代だからこそ、あえてアナログ固定電話を契約し、FAXで取引を行なうという選択肢も有効なケースがあるのです。