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ビジネスフォンの設置 その配線方法とは?
ビジネスフォンをオフィスに導入する場合、色々なことを検討する必要があります。ビジネスフォンの電話機選びから、配線レイアウト、利用する電話サービス、電話回線の種類、数などです。中でも、ビジネスフォンの配線については、工事業者に任せることが多いので、あまり気にされないことです。しかし、これも知っているのと知らないのとでは大きな差が出てきます。
そこで、今回はビジネスフォンの設置方法のうち、配線方法についてご案内します。
スター接続とバス接続がある
ビジネスフォンは、主装置と呼ばれる機器に、それぞれの電話機を接続することで成り立っています。よく、ビジネスフォンのことを、電話機のことだと思われている方がいますが、実は、この主装置と電話機のネットワークそのものが、ビジネスフォンなのです。
よって、主装置と電話機をつなぐ配線は、ビジネスフォンにとって最重要なものとなります。
この接続方法には、一般的に2通りあるといわれています。一つはスター接続、一つはバス接続です。スター接続は、主装置に対して1台ずつ電話機をつなげる配線方式です。一方、バス接続とは、主装置から出るケーブルは一つで、その一つのケーブルに対して複数のビジネスフォンを数珠つなぎのようにつなげる方式です。一つの線上に、複数の通信機器をつなげる場合に有効です。
それぞれのメリット・デメリットを知ろう
それぞれの配線方法にはメリットもデメリットもあります。
スター接続のメリットは、もし一つの配線が切れてしまったり、不具合が起きてしまったりしても、他の電話機の通信には影響が及ばないことです。一つの電話機が死んでしまっても、他の電話機は生きているというわけです。しかし、1台につき1ケーブル配線が必要になるため、一か所に複数台電話機を置く場合、ケーブルが多く、効率が悪い状態になります。
バス接続のメリットは、1本のケーブルに10台ほど接続できるので、一か所にまとめて電話機を置く場合、非常にスッキリとしたレイアウトになるところです。デメリットは、ケーブルは1本なので、一か所で切れてしまえば、すべての電話機が使えなくなることです。