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ソフトバンク「おうちのでんわ」
ソフトバンクが新たに始めた固定電話サービス「おうちのでんわ」は、NTT東日本/西日本の固定電話に比べて安い月額利用料を打ち出し、人気を集めています。では、この「おうちのでんわ」はどのようなサービスなのでしょうか。
「おうちのでんわ」って何?
携帯電話やスマートフォンが急速に普及して、固定電話の需要が減っているという話を耳にしますが、それでも自宅に固定電話を設置している世帯はまだまだ大きな割合を占めています。そんな折、2017年7月5日から携帯キャリア大手のソフトバンクが「おうちのでんわ」という固定電話サービスを提供開始し、話題となっていますよね。
簡単にサービスについてご説明しますと、「おうちのでんわ」はLTE通信に対応した固定電話用の機器「でんわユニット」と、固定電話機をつないで利用する固定電話サービスの総称になります。ソフトバンクの通話サービス「ホワイトコール24」を基本として、LTEで通信する「でんわユニット」を利用する仕組みで、特徴としては回線工事を必要とせずに自宅のどこでも固定電話を設置できるという点が挙げられます。
「おうちのでんわ」のメリット・デメリットは?
それでは、ソフトバンク「おうちのでんわ」のメリットやデメリットについてご説明します。まずメリットですが、NTT東日本/西日本のアナログ固定電話は、基本料が地域により異なりますが月額1,700円程度となっています。これが「おうちのでんわ」であれば、月額980円で利用が可能となっており、携帯電話やスマホをソフトバンクと契約している方なら月額500円という破格な固定電話サービスとなっています。
通話料もひかり電話と同レベルで、これもNTTのアナログ固定電話より遥かにお得です。もちろん、「おうちのでんわ」を引くために電話加入権が必要になるといったこともありません。
しかも、ソフトバンクの携帯に発信すると通話料が無料という特典も付加されていますよ。つまり、ソフトバンクユーザーであれば「おうちのでんわ」は、固定電話をかなり安く利用できるサービスとなっています。
しかも、利用できる電話番号の市外局番が「03」など、「0AB~J番号」に対応しており、110番や119番などの緊急通報への発信やFAXも使えるという、ほぼアナログの固定電話と同様のサービスが受けられるのです。
ほぼアナログ電話同様とお話しましたが、異なる面がいくつかあります。それは、「おうちのでんわ」はIP電話であるということに起因するのですが、停電時には使えなくなってしまう点です。
そして、ご自宅の地域・場所にもよりますが、ソフトバンクの携帯電話と同じLTE通信を使用するため、電波状況によってはつながりにくくなる可能性があることです。そして、申込時に契約事務手数料の800円、番号利用登録料の1,000円、番号継続手数料の2,000円が初期費用として必要になります。
ただ、これは継続使用していくうちにアナログ固定電話の利用料でペイできるので、デメリットとまでは言えないかもしれません。
このように、ソフトバンクの「おうちのでんわ」はメリットとデメリットがあります。ご自分の携帯電話や固定電話の利用状況を再検討し、メリットを見いだせるようなら考えてみてはどうでしょうか。