2023.03.27

電話加入権の価格について【比較・推移・相続】

工事費、購入費、相続費

目次

 

一人1台以上の携帯電話を持っている今の時代であっても、まだまだ固定電話がある家は多いですし、
固定電 話の普及率も8割弱と、学生や一人暮らしの若者を含めての数字としては、まだまだ高いといえるでしょう(2015年7月17日総務省発 表「通信利用動向調査」)。

そして、固定電話の加入において、必ずみなさんが耳にするのが「電話加入権」です。
電話加入権のことを、『自宅に固定電話をひくには電話加入権が必要』と認識している方も多いのではないでしょうか?

そもそも「電話加入権」とは、固定電話回線をNTT東日本または西日本と契約するときに必要になる権利のことです。
正確には「施設設置負担金」という言い方をしますが、この施設設置負担金を支払うことで「電話加入権」 を得ることができるのです。

今回はそんな電話加入権の価格について説明していきましょう。

電話加入権の価格の推移

電話加入権の値段は昔と今ではどのように違うのでしょうか。

そもそもなぜ固定電話を契約するのに費用が発生するのかというと、まだ電話が各家庭に普及しておらず、携帯電話もなかった時代に、全国に電話線を広げるために、工事費用 を加入者に負担してもらうために始まりました。

しかし、近年はインフラが着々と整備されている影響もあってか、2005年3月1日より72,000円だった設置負担金は半額の36,000円まで値下がりしています。
今では離島や僻地にいたるまで電話線がひかれて電話網が出来上がったため、施設設置負担金は廃止が検討 されています。

そのため、近い将来、固定電話を契約するのに加入権は必要なくなるかもしれません。

電話加入権の購入先と価格の比較

こちらでは、電話加入権の購入先毎の価格を纏めています。
是非参考にしてください。

NTTで新規の電話加入権を購入した場合

工事費の種類 設置工事費
施設設置負担金 36,000円
契約料 800円
    • メリット

登録した電話番号にかけた場合に割引が適用されるサービスの「マイライン」が受けられる。

    • デメリット

売却時は購入時の約1/8の取引価格になる。(固定資産による資産価値もほぼ同額)

電話加入権を扱う業者から中古で購入した場合

工事費の種類 設置工事費
施設設置負担金 3,000円前後
(業者によって若干の違いがあります)
契約料 800円
    • メリット

正規で電話加入権を購入するより、格安で購入できる。

    • デメリット

悪質な業者に当たった場合、前契約者の解約手続きや名義変更などが行われていない場合がある。
※中古の電話加入権とは、以前に誰かが使用していて、何らかの事情により電話加入権がいらなくなったなどして、権利を業者に売ったものです。電話加入権を扱う業者はたくさんあります。

その他、料金でお悩みの方へ、電話加入権ドットコムが電話回線の月額基本料金や通話料金を比べてみました。
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電話加入権を相続した場合にかかる費用

親名義の電話加入権は、相続の対象となるので、親が亡くなった場合は子などに相続されます。
では、電話加入権の権利を相続した方に名義を変更する場合、費用はどうなるのでしょう?

相続や法人(企業)の合併など、法的に(不可抗力にて)電話加入権の権利が変更される場合には、『電話加入権の承継』となり、名義変更の手続きをすることになります。
継承にかかる費用は0円、つまり無料です。

ただし、手数料は無料ですが、手続きに必要な書類は準備しなくてはいけません。
個人の相続の場合、以下のような書類が必要です。

・死亡の事実及び相続関係が確認できるもの(戸籍謄本・戸籍抄本・遺言書・新契約者の免許証など、必要な書類は各自違うので確認が必要)
・新契約者の印鑑
です。

手続きは面倒かもしれませんが、電話帳に乗る名前や自宅に届く請求書などもちゃんと新しくなりますし、後まわしにするともっと面倒な手続きが必要になってしまうかもしれないので、いろいろと手続きするついでに電話加入権の名義変更もしてしまいましょう。