2016.01.08

SOHOに固定電話は必要か(1)

値段、社会的信用度

目次

SOHOでの固定電話

独立起業を始めるにあたり、固定電話が必要かどうか議論になることが多いようです。おおむね1人から数人程度でビジネスを行なうため、オフィスに常駐するケースも多くありません。

そんなオフィスにアナログの固定電話を設置するメリットをご紹介していきます。

携帯電話より通話料が安い

独立してオフィスを立ち上げるSOHOなど小規模オフィスでは、事務所等に固定電話を設置するメリットは一見小さいように感じます。携帯電話の普及率が上がってきたこともあって、携帯電話1台あればビジネスは確かに成立します。

しかし、携帯電話・スマホの通話料はアナログの固定電話より遥かに高いのです。契約プランにもよりますが、携帯電話の通話料は10~20円/30秒ほどなのに対し、アナログの固定電話は8~10円/3分程度です。

仮に国際電話でも30円前後で済むのです。簡単に計算すると、通話料については携帯電話の方が3~4倍ほど割高ということになります。

もちろん、さほど電話を使わないという人なら、これでも問題ないかもしれませんが、SOHOというビジネスでは電話は外せないツールとなりますから、できるだけ無駄なコストは抑えるべきでしょう。

これだけでも、携帯電話よりはアナログの固定電話を設置すべきだという意味がご理解いただけると思います。

社会的な信用度が高い

固定電話の電話番号を持っているだけで、社会的な信用が上がるというのは今でも通用する社会的な共通認識があります。いくらSOHOであっても、名刺に携帯電話の番号しか載せてなかったら取引相手のイメージはあまり良くはないという指摘もあります。

逆に固定電話の番号が記載されてあれば、比較的信用されやすいと言われています。事務所がきちんと存在するということが証明されているわけですから、相手から安心されるわけですね。これについては、起業した人が最低限以上の資産、支払い能力を持っているという判断がなされることでもあり、また実在する住所に起業者が在籍していると判断されるのです。

つまり、SOHOであっても企業として経営が成り立っているという裏付けが取れるという、いわゆる「与信管理」として固定電話を設置していることがメリットになるのです。

これに関しては今後、携帯電話でもきちんと信用されるようになるかもしれません。ただ、そのイメージがいつ定着するのか誰にも分からないというのが本当のところで、今から独立起業するためには、やはり固定電話を設置したほうが無難なのは言うまでもありません。