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電話回線種別のご紹介
オフィスの引越しなどで、受話音質のいい電話回線でビジネスフォンを設置したいという要望は誰もが持つものです。しかし、その回線選びには、少し専門知識が必要です。そこで、今回はビジネスにおける受話音質の重要性と、音質のいい電話回線の選び方についてご紹介します。
音質はビジネスに影響する?!
ビジネスフォンの受話音質は大いにビジネスに影響するものです。しかし、電話の設置の際、コストをできるだけ抑えたい気持ちから、受話音質を妥協してしまうケースがあります。もし顧客や取引先の方との通話に支障が出るのであれば、いくら通話料金や電話機設置にコスト減になったとしても、業績が低迷し、結果的に自社にとってマイナスになってしまいます。相手の耳に直接伝わる受話音質の大切さ。もう一度見直しておきたいものです。
音質がいい回線は?
では、受話音質を追求するのであれば、どの回線が最も優れているのでしょうか。一般的には、アナログ回線やISDN回線が、比較的音質がいいといわれています。どちらかといえば、デジタル回線であるISDN回線はノイズを除去することができる点から、時々音声がかすれたり雑音が入ったりするアナログ回線と比べれば、クリアな音質だといわれます。
一方、光回線やIP電話の場合、音質は多少落ちるといわれています。
受話音質の違いが出る理由とは?
受話音質の良し悪しは、先ほどのアナログ回線とISDN回線の違いのように、ノイズが入るか入らないかの違いが一つの要因として考えられます。
IP電話の音質が劣る原因としては、「遅延」が挙げられます。例えば、音声を圧縮する際に発生する遅延や、パケット化する際やネットワーク上のルータを通過する際に発生する遅延などです。また、通信の過程で信号に分離される際に、エコーが発生することがあります。多くの場合、エコーは電話機内臓のエコーキャウンセラーなどで回避されていますが、多少音質に影響があるのは否めません。これらが、IP電話の音質を下げる原因であるといわれています。
現在では、さまざまな技術により、IP電話の音質を高める機能のついた電話機も多く登場しているので、実際に自分の耳で確かめてみるのが良さそうです。