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NTTの加入電話について考える(4)
NTT東日本/西日本の加入電話を契約するためには、電話加入権というものが必要です。これについては、電話を引く権利なので今でも財産として扱われます。
財産として扱われるため名義が必要となる
NTT東日本/西日本のアナログ固定電話(加入電話)を新規契約する場合、施設設置負担金いわゆる電話加入権と呼ばれるものが必要になります。
この電話加入権を購入しておけば、電話の名義変更や譲渡が可能になります。携帯電話やスマートフォンが普及して、近年はぐっとアナログ固定電話の価値が下がってしまいましたが、それでも年齢層や地域によっては欠かせない通信手段なのです。
地方では、まだまだアナログ固定電話を利用している家庭が多いのではないでしょうか。
最近では、この電話加入権を必要とせずに電話回線を引ける「ライトプラン」のサービスもありますが、従来は電話加入権が必須でした。
もちろん、みなさん有料で権利を購入していたのです。つまり、電話加入権とは財産のひとつとして存在していたのです。だからこそ、名義変更したり、譲渡したりといったことができるわけなのです。
例えば、電話加入権を持っている人が亡くなった場合などは、名義変更の手続きが必要となります。
さらに法人の場合でも同様に名義変更の手続きが必要となりますから、手続きせずに別の人が電話を利用することはできません。また上記以外にも結婚などで苗字が変わったり、法人の企業名が変わった場合も同様です。
名義についての譲渡、継承、改称
ちなみに名義の変更には「譲渡」「継承」「改称」の3種類の場合があります。
譲渡とは文字どおり、他人に電話の権利を譲ることです。継承は個人なら財産としての権利を相続、法人の場合は会社合併などの場合に電話の権利を継承することを指します。
これと混同しやすいのが改称で、これは個人の場合は苗字が変わったり、改名をした場合、法人の場合は企業の名称が変わった場合などで、単純に利用者は同じだけど屋号や名前が変わったりした場合に必要な手続きなのです。
これら3種類の名義変更は、それぞれ手続きが異なりますので、自分の名義変更がどの変更にあたるのかを確認しておく必要があります。