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固定電話が減少している!その理由とは?
現在、固定電話が減少しています。きっと携帯電話やスマートフォンなどのモバイル端末の普及がそうさせていることを多くの方はイメージがつくことでしょう。
実際、データの数値で見ても、その減少は確かに顕著にあらわれています。
固定電話には古くからあるという信頼性や、安定している点など非常に多くのメリットがあるため、この固定電話減少の事実は重く受け止める必要がありそうです。
今回は、データからその減少事情を知っておきましょう。
NTTの固定電話回線数の推移
NTT東日本が発表しているデータによれば、固定電話の回線数は、平成13年から徐々に減少傾向にあり、平成26年現在でもその傾向は続いています。
平成13年度末に6105万回線だった固定電話は、平成17年度末には5425万回線と推移し、さらに平成22年度末には3452万回線、そして平成26年度末には2556万回線と大幅に減少しました。
13年間で半分以下になった事実は、かなり大きいものです。
一方、携帯電話などの移動体とPHSの数は、年々順調に増加し、普及率が高まっています。平成13年度末には7482万回線だったところ、平成26年度末には15106万回線となっており、およそ2倍に増えています。
固定電話と携帯電話・PHSは、まるで入れ替わるかのように推移しているのです。このことから、人々が単に携帯電話・PHSを追加で利用しているわけではなく、固定電話から乗り換えている人がいかに多いかが見てとれます。
総務省のデータから
総務省でも、固定電話市場のデータが示されています。こちらは、NTT東日本と西日本の加入電話や、直収電話、CATV電話、0ABJ型IP電話を総合したデータです。
この固定電話の契約数は、平成24年度末時点で、5681万契約となっており、前年度比0.2%減と、減少傾向にあります。
ここである特徴が見出せます。それは、0ABJ型IP電話の契約数の割合が増加傾向にあることです。固定電話市場においても、42.4%を占めています。
このような結果から、今、多くの人々の間で固定電話から携帯電話へと乗りかえられている中で、固定電話派はIP電話にシフトしている現状が顕著にわかります。