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もうISDN回線の必要性
インターネット普及の草創期に、インターネットに接続するための回線としてダイヤルアップ回線から劇的な進化と言われたISDN回線。
しかし、その後に登場したADSL回線や光インターネット回線などのおかげで影が薄くなっていますね。はたしてISDN回線は今後、必要なくなってしまうのでしょうか?
そもそもISDN回線とはどういったものか?
ISDNとは交換器や中継回線、加入者線のすべてをデジタル化したインターネット接続と電話回線を併用するデジタル回線網のことを指します。
簡単に言えば、同じ電話番号で2回線が使えるデジタル回線ということになります。
つまり、同じ電話番号で2台の電話機から電話をかけたり受けたりできる回線なのです。このため、インターネット普及の草創期には、1回線を電話に使い、もう1回線をインターネット接続専用回線として使うといった流れがあり、それまでのダイヤルアップ回線に比べて飛躍的に通信速度が上がったため人気になりました。
一番の特徴は、ISDN回線では電話をしながらインターネットを閲覧したり、FAXの送受信を行なえるということです。
これはアナログのADSL回線ではできません。
さらに、ISDN回線はデジタルによる電話サービスのため、高速で安定したデータの転送が可能となっています。
ISDN回線は必要なくなってしまうのか?
ただ、ISDN回線は64Kbpsの通信速度であるのに対し、ADSL回線はエントリータイプでも上り1Mbps、下り512kbpsの通信速度が出るので、両者を比べると、見劣りしてしまうのは間違いありません。
一般家庭では今後、新たにISDN回線の契約を結ぶのは考えづらいかもしれませんが、SOHOや小規模の企業にとっては、実はまだ有効な回線なのです。
なぜなら、光インターネット回線に比べて安い回線使用料であり、電話とFAXの回線としては安定しているので、専用線として残している企業も少なくないのです。
デジタル回線としての有用性は、まだ残されているわけです。
さらに、インターネット回線としての予備回線としても重宝されているようです。当然のことですが、企業ではインフラは複数持っておくに越したことはありません。
アナログの固定電話回線と同様に、デジタル回線であるISDN回線も、細々とではありますが残っていくことでしょう。ISDN回線のご用命なら、電話加入権ドットコムにお任せください。