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今さら聞けない!電話がつながる仕組みとは?
小さい頃は、紙コップに糸を通して作った糸電話から、本当に声が聞こえて驚いたものです。しかし、現在では「ピ、ポ、パ」とプッシュ操作をすれば、すぐにつながってしまうアナログ電話の仕組み、あなたはご存知ですか? みなさんが生まれたときからあるこの電話、どうしてつながるのでしょうか?
電話がつながる仕組み
糸電話が、糸を伝って音声が届けられるように、今、私たちが当たり前のように使っているアナログ電話は、電線を通って音声が届けられています。電線を通す過程で、声は電気に変換され、再び電気から声へと変換されて、電話の向こうの相手へと届けられています。
この音を電気に変えるところがポイント。これによって、一瞬で北海道から鹿児島までの距離でも声を届けることが実現できているのです。
電話交換機とは?
電話をつなぐためには、「電話交換機」が必要なのをご存知ですか? 昔は、電話交換手と呼ばれる人がいて、手動で電線を物理的につなぐことで電話が通じていました。利用者数が増えるにつれて、この交換手が行っていたことが機械で行われるようになったのです。
こうしてできた電話交換機は、自動でダイヤルされた番号に応じてつなぐ仕組みを持っています。1920年頃からのステップ・バイ・ステップ交換機から、1960年頃にクロスバー交換機に進化し、1970年頃にはコンピューター制御が用いられた電子交換機が採用されるなど、数々の改良を経て、現在のデジタル交換機に落ち着いたのです。
IP電話は電話交換機が不要!?
電話といえば、電話交換機が必要不可欠。しかし、近年登場したIP電話には、電話交換機が必要なくなったのです。IP電話は、インターネットプロトコル(IP)を使ったデータ通信によって音声を伝えるものです。音声だけでなく動画も伝えることができるようになったのは、大きな進化といえそうです。
普段、当たり前のようにつながる電話も、このような仕組みや歴史をたどってきたと思うと、なんだか不思議な気持ちになりますね。