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意外と知らない直収電話①
ソフトバンクテレコムが提供する「おとくライン」など、直収電話という回線サービスがあります。名前を聞くと、通話料も基本料もお得?と思いますよね。本当にお得なんでしょうか。これら直収電話について、おさらいしましょう。
NTT東日本/西日本以外の通信事業者が展開中
通常、電話というのはNTT東日本/西日本の通信設備を使って固定電話で通話するものを指すのが一般的ですが、直収電話とは、それを通さずに通信事業者が独自に提供する固定電話のサービスのことをいいます。
例えば代表的な直収電話サービスである「おとくライン」は、ソフトバンクグループであるソフトバンクテレコムが提供している固定電話サービスの名称です。直収電話の他、直加入電話や地域系電話とも称されます。
ただ、営業を行なっている直収電話サービスの会社は、事実上このソフトバンクテレコム「おとくライン」のみで、アナログの直収電話については新規加入を受け付けていないNTTコミュニケーションズ「Arcstarダイレクト」、J:COM「J:COM PHONEプラス」はIP電話へとサービスを移行しています。ただ、総務省の規定ではIP電話・CATV電話に分類しない固定電話のサービスを直収電話と定義していますが、NTT東日本/西日本の電話回線を使わないという意味では直収電話と同義であると考えても良さそうです。
電話サービス会社が選べて支払いを一本化
さて、では直収電話とNTT東日本/西日本との違いは何でしょうか。結論から言いますと月額基本使用料金がNTT東日本/西日本の固定回線よりも安いということになります。さらにNTT東日本/西日本の提供する付加サービスの利用料金も、「おとくライン」など直収電話サービスのほうが実際お得です。
この直収電話サービスはNTT東日本/西日本との契約が不要で、固定電話のサービスを行なう通信事業者を自分で選ぶことができます。基本料金は、従来NTT東日本/西日本に支払ってきた「マイライン」サービスとは異なり、例えば直収電話の「おとくライン」なら、基本料も含めて一本化してソフトバンクテレコムなどに支払うことが可能となります。
NTT東日本/西日本の「マイライン」では、複数の通信事業者から請求が来ていましたね。それを利用者が複雑な支払いをすることなく、ひとつにまとめて、しかも基本料金が安くなるので、そういうメリットは非常に大きいですね。