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電話ナウ
今現在、電話回線というのはどういったトレンドなのでしょうか。電話回線のトレンドを紹介するシリーズ「電話ナウ」でトレンドを押さえておきましょう。まずは「IP電話」と「NTT加入電話」のメリットとデメリットを紹介します。
急速に発展中の「IP電話」
IP電話とは、インターネット回線を利用して提供される電話サービスのことをいいます。通常のNTT電話回線では、各地域の交換機を経由しなければならないので、そのぶん通話のコストがかかってしまいます。それに対し、IP電話はインターネット回線を使用するため、距離に関係なく定額料金で利用できます。また、電話番号も割り当てられるため、従来のNTT電話回線と同じように利用できるだけでなく、提携するIP電話会社同士だと無料で通話することができます。
ただし、「110」や「119」などの緊急通報用番号へ発信することができない場合があったり、停電すると電力供給が止まるために、通話ができなくなるなどのデメリットがあります。
まだまだ根強い人気「NTT加入電話」
一方、NTTの加入電話とはNTT東日本・西日本が提供している有線(メタル線)の固定電話サービスのことを指します。この加入電話は、一般家庭や企業などに古くから引かれている普通のNTTによる電話サービスです。これに加入する際は、この固定電話回線を利用する権利として「施設設置負担金」という料金が必要となります。
なお、この施設設置負担金がかからないライトプランというサービスも登場しています。代わりに月額利用料が少し高めになります。また、いわゆる市外局番から始まる一般的な電話番号が割り当てられており、さらに長く使われているものだけあって、いろいろな付加サービスも充実しています。
古くからある回線ですから、非常に安定した通信が可能で、もし停電したとしても電話回線さえ無事であれば通話できるという特徴があります。ただ、地域によっては不通になる場合もあるので注意は必要です。
なお、現在では携帯電話やその他の電話サービスの普及によって、利用者数が減少しつつありますが、加入電話との契約が社会的信用も得られるという側面からも、まだまだ根強い人気があります。