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ひかり電話に乗り替え
インターネット全盛の時代ですね。でも、電話だけは加入権が必要なアナログ固定電話が使われてきました。ここ数年、携帯電話やスマホの波に押され、固定電話もIP電話や光インターネット回線を利用したひかり電話に替わられています。もう本当に電話加入権は不要なのでしょうか。
ひかり電話はどんな特徴があるのか
電話加入権の存在価値を脅かす存在としては、有線の電話回線を使用しない携帯電話や、施設設備負担金を必要とせずに電話回線が利用できるNTT東日本/西日本「加入電話・ライトプラン」があります。
ただ、近年は光ファイバー回線を利用した「ひかり電話」の台頭が、もっとも電話加入権の存在価値を脅かしているといっても過言ではありません。
ひかり電話とは、NTT東日本/西日本や電力会社など光ファイバー回線のインフラを有する企業が主にサービス提供しています。ただし、ひかり電話を単独で契約することはできません。
光インターネット回線と合わせて利用するサービスなのです。
ひかり電話の特徴として、まず全国一律の電話料金であり、しかも通話料金が安いという点が挙げられます。
次に現在アナログ固定電話として使っている電話機がそのまま使え、しかも住所が変わっても同じ電話番号が使用できます。こういったメリットが多いように思えるひかり電話ですが、唯一といえる弱点が停電中に使用できないということです。
一般に、アナログ電話回線を利用している固定電話は停電時でも使うことができます。これはNTT東日本/西日本の基地局側から電気が供給されているためです。そして、そういった基地局自体が非常用電源を確保しており、停電による影響はほとんどないと言われています。
電話はすべてひかり電話の時代へ
NTT東日本/西日本では、現在のアナログ加入電話サービスなどを提供するための電話網「PSTN(Public Switched Telephone Network)」を、2025年までにIP網に移行することを公表しています。つまり、現在使われている交換機を必要とするPSTNは廃止するということです。
これは、2025年あたりに電話交換機を使い続けていく限界が来るというNTT東日本/西日本の判断によるもので、分かりやすく言うと15年程度でメンテナンスや新規購入が必要となる交換機を、コスト面なども考えて打ち切るということで、すなわちすべての電話はIP網を利用したひかり電話へと移行されるということを意味します。
いずれにしても、今しばらくは電話加入権を必要とするアナログの固定電話も使えますし、その時が来るまでは安く利用したいものです。