目次
電話回線を利用したインターネットのデータ通信の発展
電話回線がアナログからデジタルへと移行しつつある現在、インターネットを利用したデータ通信のインフラも発展してきましたね。そんなデータ通信の流れについてご説明しましょう。
音声というアナログのデータをデジタル化するのは?
音声をデータ化して通信するというのは、昔のコンピューターで使われ始めた技術です。まだ「マイコン」と呼ばれていたころの、初期のコンピューターには、現在のハードディスクと呼ばれるものはありませんでした。
そこで利用されたのがカセットテープで、これを記録メディアとして利用していたことを覚えている人は、現在はアラフィフと呼ばれる世代の人たちかもしれませんね。
カセットテープを知らない世代も増えてきましたが、昔は音楽をカセットテープに録音していたのですよ。音声データを録音(保存)する時はカセットテープに録音し、そのデータを読み込む際はカセットテープを再生するという仕組みでした。
当然ながら、ハードディスクやCD-ROMのように高速で書き込み、読み込みできるわけではありません。しかし、当時は各種データ量がさほど大きくなかったこともあって、カセットテープは記録メディアとして立派に機能していたのです。
さて、それはさておき、音声でデータ化してを保存できる理由としては、そのデータをすべて「0」「1」という2つの数字だけで表現するからなのです。
この「0」に高音を、「1」に低音に割り当てるというルールを作ることで、デジタルデータをアナログ音声で表現できるようになります。当然、逆にアナログ音声からデジタルデータに戻すことも可能になりますね。
こうして、音に数字が割り当てられることで、音声データを記録保存できるようになったというわけです。
光ファイバーによって画像や音楽データなども転送できる
上記のように、以前はこういう仕組みを利用してアナログの電話回線によってデータ通信を行なっていたわけですが、アナログの電話回線を利用したデータ通信は、その速度に限界があります。
時代とともにデジタルのデータ量がそれぞれ増えてきました。例えば写真画像はデータ量が増えて大きくなり、動画も扱われることでアナログの電話回線でやり取りすることが困難になってきました。
こういう点を解消するために登場したのが光ファイバーを使った光通信ですね。この光ファイバーはデジタルのデータを音の高低に割り当てるのではなく、光の点滅に割り当てる仕組みです。考えてみてください。音の進み方と光の進み方では、その速度には圧倒的な差があります。
しかも、大容量を送ることも可能となるので、こうした技術が現在の画像や動画といった大容量のデータ通信を可能としているのです。