2023.03.27

光コラボ「ドコモ光」にすると電話番号が変わってしまう?

引き継げない電話番号

目次

光コラボ「ドコモ光」と電話番号

NTTドコモの光コラボレーション「ドコモ光」が話題になっています。こちらのメリットは携帯電話と光インターネット回線のセット割ですが、回線の契約を切り替えると今までの電話番号が変わってしまうという問題があります。実際はどうなのでしょう。

引き継げない固定電話の番号

光コラボレーションをご存知でしょうか。よく「光コラボ」と略されますが、これはNTT東日本/西日本が光インターネット回線を希望する業者へ卸販売を始めたことで生まれた、光インターネット回線とモバイル回線をセットで割引する制度のことです。

NTTドコモにとって、光インターネット回線とモバイル回線のセット割は理想の形でもありました。それは同じNTTグループでのセットだからに他なりません。

ただ、NTTドコモの「ドコモ光」をはじめ、各光コラボ業者にとって、その提供される卸売りを利用した光コラボは注意が必要なのです。

それは、NTT東日本/西日本のフレッツ光から光コラボ業者への乗り換えに関しては、電話番号は引き継ぐことが可能なのですが、再度NTT東日本/西日本に戻る場合は固定電話の番号は引き継ぐことができないのです。つまり、タイトルの内容はNOですが、フレッツ光に戻す時は電話番号が変わるということになります。

現状は解決の方法がない

固定電話番号を引き継げないという問題がなぜ起こるかというと、光コラボ事業者の間で電話番号を管理するシステムが存在しないためで、これまでのシステムを改修しようとすると非常にコストがかかってしまうからなのです。
このため、当面この、電話番号が引き継げない問題は解決する見込みはありません

現時点では、ひかり電話の部分だけNTT東日本/西日本との契約を継続しておき、インターネットを他社に切り替えるという方法しかありません。ただ、これでは割引の対象外となってしまいます。

スマホや携帯電話が普及して、固定電話の重要性は薄れつつありますが、それでも数十年電話番号が変わっていないという人も少なくありません。そのため、もし番号が変わってしまうなら、変わったことを多くの人に連絡しなければならず、これが光コラボへ乗り替えることの障壁となっています。

特にスマホや携帯電話に馴染めず、未だに固定電話に頼る高年齢者層にとっては、非常に重大な問題になるでしょう。こうしたことから、光コラボとの契約については慎重になる人が多いようです。