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新たにインターネット回線を引くなら(1)現在のインターネット回線の種類は?
新たにインターネット回線の契約を考えている方は多いと思います。まずは現在、インターネット回線にはどんな種類があるか、それぞれの特徴などを押さえておきましょう。
インターネット回線にはどんな種類があるか
現在、日本国内ではたくさんのインターネット事業者がインターネット回線のサービスを提供しています。あまりにも多すぎて、いったいどのインターネット回線と契約すればよいかわからないという方もいらっしゃるでしょう。でも、実は現在のインターネット回線は大きく分けて以下の2種類しかありません。
・固定回線
・モバイル回線
固定回線は、過去にいろいろな方式のインターネット回線がありましたが、現在ではこの2種類しか存在しないと言ってもいいでしょう。それは「光回線」「光ハイブリッド回線」です。
「光回線」とは、NTT東日本/西日本が急ピッチで敷設を進めている光ファイバーを利用した電話線です。NTTでも「フレッツ光」という名称でインターネット接続サービスを提供しています。
一方「光ハイブリッド回線」とは、ケーブルテレビ事業者が提供するインターネット回線のことで、光ファイバーと同軸ケーブルを組み合わせた通信回線のことになります。
大きなメリットは、ケーブルのモデムが放送用にデータ通信を変換するため、インターネットサービスプロバイダーを必要としないという点です。逆にデメリットとしては、純粋な光ファイバーに比べて通信品質が劣っていることです。
モバイル回線とは、インターネットの電波を無線によって送受信するという方式の回線です。電波を受信するためにはルーターという端末が必要で、このルーターからWi-Fiを通じてスマートフォンやタブレット端末、ラップトップPCなどにインターネットの電波を飛ばす仕組みです。
このモバイル回線は自宅だけでなく、外出先でもWi-Fi環境があれば高速インターネット通信が可能となるメリットがあります。一方、デメリットとしては携帯事業者との契約プランによって速度制限があったり、固定回線に比べて不安定だったりということがあります。
すでに終わってしまったインターネット回線
インターネット回線の創成期は、アナログの電話回線を通じてダイヤルアップ回線と呼ばれるインターネット回線がありました。その後、ISDN回線、ADSL回線と少しずつ通信速度の速い回線が誕生してきましたが、すでに最初のダイヤルアップ回線はサービスを終了しています。
ADSL回線も新規契約は終了し、NTT東日本/西日本は2023年に完全にサービスを終了することを発表しています。
またISDN回線も生き残ると言われてきましたが、NTTは2024年初頭にはサービスを終了すると発表がありました。つまり、現在NTTで新規に契約できるインターネット回線は光のみとなっているのです。
インターネット回線はたくさんあるように見えますが、実は方式自体が2種類しかないのです。次回からは、それぞれのインターネット回線について何を選べばよいのか具体的な方法を考えてみます。