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モバイル回線でPCをインターネット接続
新たなインターネット回線の潮流として、無線によるモバイル回線が台頭してきました。ひとり1台時代といわれるスマートフォンとの連携など、モバイル回線のメリットは大きいようですが、実際はどうなのでしょうか?
自宅でも外出先でも手軽にインターネット接続
今やスマートフォンは一家に1台から、ひとり1台の時代になりました。スマホという愛称で呼ばれ、街ではスマホを手にしていない人を見つけるほうが難しいほどの状況になっています。なぜ、このようなことになったのでしょうか。
これは1991年、パロアルト研究所のマーク・ワイザーさんという研究者が論文で提唱した「ユビキタス社会」に端を発していると言われています。
このユビキタス社会というのは「いつでも、どこでも、誰でも、どんなツールでも」コンピュータネットワークやインターネットなどにつながることができ、さまざまなサービスの提供を受けることができて、人々の生活がより豊かになった社会のことを指します。これは、まさに今の日本社会の状況ではないでしょうか。
そんなユビキタス社会の主役となっているスマホは、モバイル回線(WiMAX)を通じてインターネット通信を行っています。モバイル回線はルーターを介してWi-Fiでインターネットに接続する仕組みのため、ルーターさえ持ち運ぶことができれば自宅だけでなく、外出先でもインターネットが使えるというメリットがあります。
しかも固定の光インターネット回線と異なり、工事が必要ありません。ルーターさえ手に入れたら、すぐにでもインターネットが使えるようになるのです。
このルーターはスマホだけに使えるわけではなく、ノートPCやタブレット端末でも利用できるので、自宅にWi-Fi環境を構築すれば固定回線の光インターネット回線を契約する必要がなくなります。ただし、通信事業者との契約プランによって通信制限があったり、光インターネット回線に比べて通信品質(安定性など)が落ちるというデメリットがあります。
在宅専用の無線インターネット回線って?
また、現在では在宅専用の無線インターネット回線というサービスも提供されています。ソフトバンクの「SoftBank Air」という工事が不要で、無線で接続可能なインターネット回線です。
使用方法はいたって簡単で、ターミナルという専用機器を設置し、コンセントを挿すだけですぐにインターネットに接続できるのです。しかも高速回線で、データ通信の容量制限もないので使い放題というのがメリットです。面倒なWi-Fiの設定をしなくてもいいのが機械が苦手な人にはうれしいですよね。
もちろん使えるデバイスもスマホはもちろん、ノートPCやタブレット端末、PlayStation 4やNintendo Switchなどのゲーム機でもWi-Fiに対応していれば何でも無制限にインターネット接続できるのです。
これからのユビキタス社会を牽引していくのはスマホです。そんなスマホをインターネット接続してくれるモバイル回線は、単身者だけでなくファミリー層でも必要になってくるでしょう。
またインターネットに接続するデバイスの数が増えてきたら、自宅で無線を使ってインターネット接続できる回線の導入も検討してみてはいかがでしょうか。