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インターネットが各家庭に普及している現代では、家の電話もIP電話にしているという家庭も多いようです。
「IP電話」とインターネットが何となく繋がることは理解していても、詳しく説明できる方は少ないのではないでしょうか?
このページではIP電話について詳しく説明していきたいと思います。
IP電話って何?どういう仕組み?
Internet Protocol(インターネット・プロトコル)を略してIP電話です。
NTTの固定電話は電話線を利用するのに対し、IP電話はインターネット(ブロードバンド)回線を利用する電話サービスです。
IP電話サービスをおこなっているのは、インターネットのプロバイダーがほとんどで、ネットがメインなのでIP電話の基本料金は無料であったり、かかっても500円未満です。
通話料金も、電話線を使った一般の電話は地域ごとに設けられている「交換機」を通るたびに料金がかかるの仕組みなので、長距離になればなるほど通話料も高くなってしまいます。
対してIP電話は、インターネット回線を使用するので距離は関係ありません。
全国どこにかけても固定料金で話すことができるのです。
しかも、同じプロバイダー同士などの通話は、距離や時間に関係なく無料で通話できるのでお得です。
IP電話の料金
初期費用 … 工事費2,000円前後
基本料金 … 無料~500円
通話料金 … 同じプロバイダー間の通話は無料
NTT固定電話、他社IP電話へ全国一律3分7.5~8.5円
携帯電話へ1分18円前後
国際電話は様々だがNTT固定電話よりかなり割安
一方、固定電話の場合ですと月額1,500円ほど、通話料金も県外や国外に出ると高くなってしまいますが、IP電話では通話料金の上昇がかなり抑えられます。
IP電話のメリット・デメリット
メリット
・基本料金、通話料金ともに安い
・NTTの固定電話と併用できる
・今まで使っていた電話機が使える
・将来的にみて無限の可能性があるサービス
デメリット
・停電時に使用できない
・一部の電話番号にはかけられない(110・118・119・0120他)
・インターネットに契約する必要がある
IP電話の乗っ取りに注意!(乗っ取り防止方法)
IP電話を契約者の知らない間に乗っ取られて、契約者に250万円もの請求書が届くという事件が発生しました。
250万円までいかなくとも、IP電話を乗っ取られて高額な請求が届くという事件が増えています。
事件の内容は、第三者が加入者になりすましてIDやパスワードを不正に利用し、国際通話による高額な通話料が発生してしまうという被害です。
また、被害者の個人情報が漏えいしたり設定が無断で変更されていたり、ユーザーがアクセスできないようになった事例もあったということです。
IP電話を乗っ取られないようにするには
IP電話を乗っ取られて被害にあわれた方は、「ID」と「パスワード」が悪意のある第三者に漏えいしたのが原因です。
IDとパスワードが漏れるのは、プロバイダーのサーバーやパソコンへの不正アクセス・パスワードが破られるなどがありますが、さらに、原因として1番に多いのは、利用者がIDやパスワードを使いまわしているということです。
メールアドレスまでIDと同じにしているといったユーザーまで多いのです。
ほかのサービスと同じIDやパスワードを使用していると、どこかで情報が洩れてしまうとすべての情報が漏れてしまうということです。
IP電話を乗っ取られないようにするには、
・他のサービスとIDやパスワードを別にする
・マメにIDやパスワードを変える
のが一番です。
”わかっているけど面倒だし…”
といっていると、翌月の請求額が数十万という場合もありえるので、できるだけ自己防衛しましょう。