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光インターネットに電話加入権の必要性
インターネット回線を利用するために、今までは電話回線は必須でした。しかし、光インターネット回線はアナログ回線を使わず、独自の回線を引く必要があります。となると、電話加入権は必要なくなるのでしょうか?
電話加入権は光インターネットには不要
NTT東日本/西日本の「フレッツ光」など、光ファイバー回線を利用してインターネットに接続する、いわゆる光インターネットには電話加入権は必要ありません。インターネットに接続する場合、インターネットサービスプロバイダー(ISP)との契約が必要となりますが、どのISPを利用しても電話加入権は不要です。
つまり、現在アナログの電話回線を利用している方が光インターネットを使いたいと思った場合は、わざわざ電話加入権を購入する必要はありません。
電話加入権というのは、NTT東日本/西日本がアナログの電話回線を全国に広く敷設するために必要なコストを利用客から拠出してもらう施設設置負担金を徴収し、その対価として電話を引く権利を与えるといった性質のものになります。
この電話加入権は所有しているだけで毎月、基本料金が必要となります。もしアナログの電話回線から光インターネット回線へ乗り替えて、電話も光電話等を利用する場合は、電話加入権は不要となります。使っていないのに毎月基本料を支払うのは無駄ですよね。
だから、こういった場合には電話加入権を「休止」扱いにするか、売却してしまったほうがいいかもしれません。
電話加入権を休止しても更新が必要となる
電話加入権を休止にする意味は何でしょうか。考えられるのは、光電話に移行しても、どうしてもアナログの電話回線が必要となるケースもあります。
そして今後、法制度が変わって光インターネット回線の光電話に電話加入権が必要になるかもしれませんので、そのときに購入するよりは今持っている電話加入権を休止扱いにしておくほうが便利なケースも考えられるのです。
ただし、電話加入権は休止扱いにしていても、5年ごとに更新手続きが必要となってきます。万が一、電話加入権の更新手続きを行なわなかったら、権利が無効となってしまいますので注意が必要になります。
なお、高速インターネット(ブロードバンドといいます)でも、ADSL回線などは現在でも電話加入権が必要となります。電話加入権をすでに所有しているなら問題はありませんが、持っていない場合は、今後は電話加入権が必要ない光インターネット回線のほうが、コスト面や手間を考えると良いかもしれません。