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電話加入権は必要
クレジットカードを作るときには、身分証明として固定電話がないと審査に通らないと言われてきました。しかし、近年は本当にそうなのか、疑問視する声が高まっているようです。
実は携帯電話の番号でもカードの審査は通る
携帯電話やスマートフォンの爆発的な普及にともない、固定電話の必要性に疑問を唱える声が高まっています。それでも、以前は、固定電話の番号を持っていないと社会的に信用度が低いとされてきました。
特にクレジットカードなどを申し込む際、固定電話がないと審査に通らないといったケースを耳にすることがありました。固定電話を持っていないと審査に不利となり、最悪の場合は審査に落ちてしまうこともあったそうです。
固定電話の番号を持っていることで、社会的信用を得られるわけではありません。ですがこの場合、固定電話の有無というよりは固定電話を引くために必要な電話加入権を持っているかどうかが重要なのです。
電話加入権を購入するためには、契約者の住所、氏名といった個人情報を登録する必要があり、以前は電話加入権が財産として価値があったので、身元保証として固定電話の有無が有効だったわけです。
しかし、時代は変わり、電話加入権の価値はほとんどないに等しい状況になりました。つまり、電話加入権が財産としての価値を失った今、社会的信用を保証するものとして電話加入権が活用されることは、ほとんどないといっても過言ではなさそうです。それに、カード審査のための本人確認などは携帯電話やスマホあてにかかってきます。
現在では、携帯電話の番号でもカードの審査が通るという事例でもありますよね。
それでも固定電話の有無が目安とされている
しかし、そうは言ってもクレジットカードの申込書には固定電話の番号を記載する欄があります。
その理由は、固定電話を設置する場合に氏名や住所などを登録する必要があるためです。財産としての価値(差し押さえの対象としての価値)はなくなったとは言え、住所確認のために固定電話の有無は目安として用いられています。
ただ、これに関しても、現在では携帯電話やスマホの契約にも住所や氏名を登録しているわけですから、住所不定ということはありません。そのため、携帯電話やスマホの番号だけでカードの審査に落ちることはないと言っていいかもしれません。
しかし、金融業者は常に最悪の事態を想定しますので、契約者が携帯電話やスマホを他人に渡したり、登録されている携帯電話が盗まれたものだった場合まで考えています。つまり、こういったケースが考えられるので、固定電話の番号を記載されている方が望ましいと考えているのです。