2015.12.10

今だからこそ考えたい加入電話(3)

インターネット電話と一般加入電話

目次

今だからこそ考えたい加入電話(3)

インターネット電話には干渉というトラブルがあります。もちろん、日進月歩でそのようなことが起こらないための技術開発が進んでいますが、現状は加入電話を利用していたほうが良いこともありそうです。

加入電話は信号干渉などのトラブルが少ない

無圧縮でアナログ通信を行なう固定の加入電話は、携帯電話への移行を勧められるようなことはありませんが、ADSLモデムを使った音声を高圧縮率のデジタルデータとして送受信するIP電話への置き換えを促進するキャンペーンは行なわれます。その際の常套句としては、通話料が安くなるというメリットを説明します。しかし、IP電話には大きな問題があります。

それは、IP電話のために設置するADSLモデムと、マンションなどに設置されているVDSLやADSLなどの銅配線による固定の加入電話回線を利用した高速データ通信のためのシステムとの干渉という問題です。
アナログ回線である固定の加入電話は、同じマンション内に敷設された電話網でADSLやVDSLが利用されていてもトラブルが出ることはほとんどありません。

しかし、同じ電話回線に対してADSLとマンションのVDSL、または2社以上の異なったADSLモデムによる通信が共存した時は、信号干渉でそのADSL、VDSLの通信速度が低下することがあります。こういった環境の場合は、トラブルの原因となる可能性があるIP電話を導入するのはオススメできません。

当面は加入電話が廃止されるようなことはない

ここまで数ページにわたって固定の加入電話について、その残しておくことのメリットを説明してきましたが、ご理解いただけたでしょうか。結局は、すぐにIP電話に切り替えられない理由に固定の加入電話の安定性、信頼性が大きく関わっているということになります。

特に大企業ではなく、中小企業や小売店、SOHOなどでは、このように加入電話は未だに重宝されているケースも少なくありませんよね。特にFAXは固定の加入電話回線のほうが有利ですから、それがすぐに電子メールでのやり取りに切り替わるというわけにはいかないのが実情です。特に光回線への移行は、その高額な初期工事費などを考えると難しいでしょう。

もちろん、急激なインフラの整備ということもなくはありませんが、少なくとも10年は加入電話の必要性が消えるということはなさそうです。電話加入権ドットコムなら、固定の加入電話の新規ご契約のご相談も承ります。