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人には聞けないインターネット回線(2)
インターネット回線の代表的なものは光回線とADSL回線ですが、インターネット回線の種類はそれだけではありません。他にどのような回線があるのでしょうか。
テレビや有線チャンネルを観るだけじゃない「ケーブルTV回線」
集合住宅などでは一般的なサービスとなっているケーブルTVですが、これは有線で地上波や衛星放送などを受信してテレビを観ることができるサービスで、さらにケーブルTV独自の映像配信も行なわれており、人気を集めています。
映画専門チャンネルや、アニメ、スポーツなど、観たいコンテンツを観たいだけ選ぶことができるので加入者数は右肩上がりですが、実はケーブルTVの回線を利用したインターネット接続サービスにも注目が集まっているのです。
さらに、固定電話もケーブルTVの回線で利用ができるのです。
光回線などと異なるのは、インターネットの通信速度ごとにコースが選べるところでしょう。
某ケーブルTV事業者のインターネット回線サービスでは1Mbpsで3000円程度、12Mbpsで4000円程度、40Mbpsで5500円程度、160Mbpsで6000円程度といった感じです。このように、速度に応じて料金体系が異なるために、それぞれ利用状況によって自分に合ったコースを選ぶことができるメリットがあります。
ただし、一般的な光回線の利用料金は1Gbpsで5000円ちょっとという通信速度なので、ケーブルTV回線の40Mbps以上を選ぶのであれば、むしろ光回線のほうがオトクでしょう。電子メールの送受信程度なら1~12Mbpsで十分足りるので、テレビの契約と合わせてセットで契約するとオトクになることもあります。
そのあたりは、ライフスタイルやインターネットの利用状況に応じて検討すべきでしょう。
外出先でインターネットを楽しむ「モバイルルーター」
さて、今までは自宅におけるPCでのインターネット利用を想定した回線の種類を紹介してきましたが、デキるビジネスマンや意識の高いインターネットユーザーは外出先でも回線が必要になりますよね。その際に利用するのが「モバイルルーター」になります。
これは外でもどこでも使えるという大きなメリットがあるのです。
主にポケットサイズの端末を利用し、電源を入れることで無線が飛び、周囲にあるノートPCや携帯ゲーム機などをインターネット接続できるようになる特徴があります。ただ、このモバイルルーターに関してはメリットとデメリットがあるので、しっかりと理解しておきましょう。
まずはメリットですが、すでに説明した通り、外でインターネット回線が使えることです。次にモバイルルーターは無線のため、契約をしたら端末の電源入れれば、すぐに使えるようになるというメリットがあります。
しかし、光回線など有線のインターネット回線に比べて段違いに通信速度が遅いというデメリットがあります。
さらに、通信事業者にもよりますが、端末自体の価格が非常に高価だったりします。
そして、月額の利用料金も光回線とさほど変わりがない水準が一般的です。
つまり、コストパフォーマンスは決して高くないということは覚えておきましょう。あくまで、外出先で臨時に利用するとか、オシャレなカフェで見栄を張りたいという場合には利用してみるのもいいかもしれません