2023.03.27

NTTの加入電話について考える(2)

アナログとデジタル

目次

NTTの加入電話

NTT東日本/西日本の加入電話については、いくつかのプランがありますが、いったいどのくらいの基本料金なのでしょうか。少し確認してみましょうね。

加入電話/加入電話・ライトプランの基本料金

NTTでは東日本、西日本共通でアナログの固定電話(加入電話)のプランが用意されています。

まず、料金の設定には基本的にいくつかのパート分けがなされており、その部分ごとに利用料金が発生するというシステムを採用しています。

まず、NTT東日本/西日本の基地局内で交換機等の「付加機能使用料」、基地局から電線などを敷設したり、電信柱などの保安・点検を行なったり、各住居に引き込むための引き込み線や保安器を設置する回線部分のパート「回線使用料」、そして住居内の屋内配線やモジュラージャックの設置、電話機などの貸出を行なう端末設備部分については「屋内配線使用料」「機器使用料」などに分けられます。

このうち、機器使用料については、近年は電話機が自由に開発・製造・販売が規制緩和によって認められていますので、自分で購入すれば必要ありません。

ただし、アナログの固定電話に関しては毎月の基本料金が契約する内容または利用種別によって変わります。

加入電話の基本料金については、住宅用のプッシュ回線・ダイヤル回線の3級局で1700円、プッシュ回線の1、2級局で1600円、ダイヤル回線の2級局で1550円、1級局で1450円となります。事務用ではプッシュ回線・ダイヤル回線の3級局で2500円、プッシュ回線の1、2級局で2400円、ダイヤル回線の2級局で2350円、1級局で2300円となります。

加入電話・ライトプランの基本料金は、住宅用のプッシュ回線・ダイヤル回線の3級局で1950円、プッシュ回線の1、2級局で1850円、ダイヤル回線の2級局で1800円、1級局で1700円となります。事務用ではプッシュ回線・ダイヤル回線の3級局で2750円、プッシュ回線の1、2級局で2650円、ダイヤル回線の2級局で2600円、1級局で2550円となります。

なお、上記の1級局、2級局、3級局とは、NTT収容ビル(電話局、交換局)1局あたりの加入者回線数によって振り分けられる階級です。簡単に言えば、加入者が多い局ほど基本料金が安くなるのです。ご自分の居住地区が何級局なのかは、NTT東日本/西日本のサイトを確認してみてください。

INSネット64/INSネット64・ライトの基本料金

デジタル回線のINSネット64、INSネット64・ライトの基本料金については、アナログの固定電話のように回線種別もありませんし、級局という概念もありません。

シンプルに住宅用と事務用で分けられています。INSネット64の住宅用が2780円、事務用が3530円となります。INSネット64・ライトは住宅用が3030円、事務用が3780円となります。

どちらも、比較していただけるとわかると思いますが、ライトプランは数百円程度高めに設定されています。そのぶん、電話加入権(36000円)の初期費用が不要となるわけですが、長年使い続けると、その差額の総額が初期費用を超えることもあるので、どのくらいの期間使用するかよく考えてプランを選ぶ必要があります。