2015.10.07

IP電話はビジネスにどう活用できる?

課題と効果

目次

IP電話はビジネスに活用

IP電話導入を検討するも、その効果やコストの面からなかなか大きな一歩を踏み出せないという企業担当者の方は多いことでしょう。組織全体にかかわるこのIP電話導入は、どのような効果をもたらすのでしょうか。そこで、IP電話を導入して成功した事例を取り上げ、ビジネスにどのように活用できるのかを探ってみます。

導入前の課題

製造機器メーカーのA社では、外周りの営業担当者による携帯電話の利用通話料がかさむ中、本社や事務所とのコミュニケーションもうまく取れず、とても効率的とはいえない事態に陥っていました。また、社内にいながら携帯電話での通話が行われるなど、電話の使用に統一性が見られない状況がありました。

導入後の効果

そこで同社では、社内に無線IP電話システムを導入し、営業担当者には各自無線IP携帯端末を配布しました。結果的に大幅な通話コストの削減につながった理由として最も大きかったのが、営業担当者間や本社・事務所への発信が一律無料になったところでした。
また、社内に導入したIP電話は、既存のインターネットVPNのネットワークを利用したため、導入コストも大幅削減が可能に。
また、内線通話の無料化と共に、外線発信のコスト削減も合わせて実現。それぞれ050番号が割り当てられたことから、取引先の相手や顧客が直接個別の電話にかけることができるようになり、取り次ぎ時間のロスも軽減。結果、顧客からの評判も上がりました。

IP電話導入によって、社内コミュニケーションの活性化と効率化につながったことは、ビジネスにおいて「業務効率化」という大きなベネフィットを生み出しました。そしてそのベネフィットは、さらなる会社の躍進にも貢献することになったのです。

営業担当者と内勤担当者の連携がスムーズになったことで、より訪問先の顧客対応にすばやく対応できるようになり、顧客満足度がアップ。このチーム連携は、さらなる販売ルートを見出すきっかけとなりました。

このように、IP電話の導入は、コスト削減やコミュニケーションの効率化を踏まえた展開が見込めることもあります。