2015.08.09

電話加入権がないとクレジットカードの審査が通らない?

電話加入権や固定電話とクレジットカード審査の関係性

目次

電話加入権がないとクレジットカードの審査が通らない?

クレジットカードを作ろうと思った時、固定電話の加入権がないと審査が通らないという話を聞いたことがありませんか? 実際のところどうなのでしょうか。

法律上、加入権がなくても審査は通さなければならない

最近、クレジットカードを申込む時に「固定電話がないと審査に通らないのでしょうか?」という不安な声を耳にすることがあります。固定電話がないと本人確認ができないのではと不安になっているようですね。
結果から言いますと携帯電話だけで申し込みをしても、それが理由で審査が通らないということはありません。もともと、クレジットカード審査時のスコアリングに固定電話の項目がある理由は、「電話加入権を所持していること」と、「所在の確認が確実にできること」という2つの証明ができるからなのです。
この固定電話を引くためには電話加入権が必要になるわけですが、電話加入権を購入するには氏名・住所の個人情報を登録する必要があります。つまり、電話加入権は身元がハッキリしていないと購入できず、法的に財産として認められていて、それなりの金額を支払って購入しているので金銭上の不利な点がなく、登録してある電話番号で所在が判明するということで、審査に通りやすいというわけです。つまり、法的には電話加入権の有無でカードの審査を通さないということについての拘束力はありません。

しかし不正利用を防止するためにも「固定電話が望ましい」

電話加入権の資産的な価値がほとんどなくなった現在、上記の条件で確認できるのは「住所が確定できる」という点のみです。資産価値がなくなったといっても、固定電話を設置するには氏名や住所などを登録する必要があるので、住所不定では固定電話を設置できません。
ただ、最近では携帯電話だけでも住所や本人の特定はできることになっています。それは、携帯電話の契約のために運転免許証や健康保険証、水道・電気料金の領収証で、現住所と氏名の確認を行なって契約しているはずだからです。
ただし、契約した人が他人に携帯電話を渡す、または盗んで使用することは可能です。これは固定電話ではできないことで、携帯電話だと可能なことになります。ですから、クレジットカード会社は不正利用を防止するために「固定電話が望ましい」としているのです。