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アナログの電話加入権を購入するのはお得なのか
電話加入権の必要の有無については、近年いろいろ騒がれていますね。果たして購入すべきなのかどうか、今一度検討しましょう。ちなみに、昨今はひかり電話などのIP電話を導入することで、電話加入権は必要ないと思われていますが、いろいろ考えてみるとインターネット接続に光ファイバーの回線を利用するのは、大企業ならともかく起業したベンチャーならコスト的に難しいものがあります。
でも、インターネットは必要。ならば、現実的なのはADSLです。ADSLを引くためには固定電話回線が必須条件です。NTTの固定電話を引くためには、電話加入権を購入する従来の「加入電話」と、電話加入権の購入が不要な「加入電話ライト」があります。さて、どちらにすればいいのでしょう。
購入したほうがお得になる可能性大
電話加入権不要な加入電話ライトは、基本料金が割高になっています。電話加入権が安くなっている現在では、購入したほうがオトクですね。加入電話ライトは電話を新設するときに電話加入権がいらない代わり、毎月の基本料金が割高になっています。
現在、通常の加入電話との基本料金の格差は250円です。長い目で見れば、また電話回線の本数が多い場合などは、けっこうな負担増なのは言うまでもありません。これが、仮に電話加入権を3000円程度で購入できた場合は、単純に計算すれば12ヶ月で元が取れるわけです。1年は確実に電話を利用するのであれば、電話加入権を購入したほうがオトクになるということです。
NTTで購入すると損をする!
ただし、NTTで電話加入権を購入するのはオススメできません。上記のような価格では売られていません。以前は電話加入権(施設設置負担金)は、NTTで税別72,000円で売られていました。2005年に電話加入権は値下げされ税別36,000円と半額になりましたが、それでも安いとは言えませんよね。
そして電話加入権は、必要なくなった場合NTTでは引き取りません。このため解約するわけですが、そうすると電話加入権も消滅してしまい、まったくの無駄になってしまいます。これを避けるため、通常は「休止」という扱いにします。一般に販売業者で売られている格安の電話加入権は、こういう以前に誰かが使っていて休止したものがほとんどです。電話加入権の値下げに伴い、中古の市場価格も下落の一方で、現在は数千円程度で購入できます。つまり、まともにNTTで電話加入権を購入すると損をするわけですね。