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固定電話もMNPの時代
携帯電話では当たり前のサービスがMNP(ナンバーポータビリティ)です。このMNPは固定電話でもできることを知っていますか。いまお使いのアナログ固定電話から、番号を変えずに移行する方法をご紹介します。
MNP可能な電話番号は?
携帯電話やスマートフォンでは、キャリアを変える際に今まで使っていた電話番号を、そのまま移行できるMNP(ナンバーポータビリティ)制度というものがあります。もはや常識で、このMNP制度を利用したことがある方も多いと思います。
格安SIMも普及しつつある現在、3大キャリア(NTTドコモ、ソフトバンク、au)から、こうした格安SIMへMNPを行った方もいると思います。しかし、このMNP制度が固定電話でも利用可能だということを知っている方は多くないようです。
ただし固定電話の場合、すべての電話番号がMNPを行えるわけではありません。MNP可能な電話番号と不可能な電話番号があるということを覚えておいてください。
まずMNPできる電話番号ですが、これはNTT東日本/西日本から取得した電話番号のみとなっています。以前は、NTT東日本/西日本から電話番号を取得する場合は、電話加入権を利用してアナログの固定電話を引くことがマストでしたが、最近では電話加入権を必要としない加入電話・ライトプランなどもあります。
逆に、NTT東日本/西日本の「ひかり電話」や他社の光電話、IP電話で取得した電話番号はMNPができません。電話番号を見ただけではMNP可能かどうかを判断できないので、固定電話サービスを変更する際には、必ず現在の固定電話回線の種類などを確認しておきましょう。
固定電話でMNPを行なう方法
それでは、実際に固定電話でMNPを行うにはどうしたらよいのでしょうか。まず、NTT東日本/西日本から発番した電話番号であれば、特に問題なくMNPできると思います。問題は、使っている電話番号がauなど他社の場合です。この場合は、いったんNTT東日本/西日本の加入権を復活させる必要があります。
その上で、これから契約しようとする他社の電話を開通させ、NTT東日本/西日本の電話加入権を休止扱いにし、MNPで電話番号を移行します。そして、これまで使用していた電話回線を解約するといった流れになります。重要なのは、これまで使っていた電話回線を先に解約してしまわないことです。
先に解約してしまうと、電話加入権を持った電話番号が消滅してしまう恐れがあるからです。
なお、電話加入権を現在持っていなくてもNTT東日本/西日本の電話番号を発番可能ですが、もしかすると電話加入権を休止状態にしていて忘れている場合も少なくありませんので、こちらも必ず確認しておくようにしてくださいね。