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引越しや一人暮らしを始めた際などに固定電話の回線を引くかどうかを考えるのではないでしょうか。固定電話の回線を引くためにはいくつかの方法がありますが、その1つに電話の権利を得るということが挙げられます。では、電話の権利とはどのようなものでしょうか。また、それを得ることによって何ができるようになるのでしょうか。
電話の権利とは
電話の権利は、俗に電話加入権と呼ばれているもので、施設設置負担金をNTT地域会社に支払った場合に与えられ、加入電話を引くことができる権利です。施設設置負担金とは、電話インフラを整備するために必要となる費用の一部を電話の加入者が負担をするという制度のことです。この、電話加入権は譲渡や売買が可能な権利であるため、電話を解約した人から権利を買取り、電話を引きたい人に販売をする業者も存在します。
現在では、施設設置負担金を支払う代わりに、月額の基本料金が少し高めの「ライトプラン」料金というものが固定電話などに導入されており、そちらを選択する人も多いといえます。現在では、インフラが整備されていることや携帯電話の普及などによって、施設設置負担金の廃止も検討されています。
電話の権利を得るとできること
電話の権利を得ることで、加入電話を引くことができるようになります。加入電話とは、NTTなどの電話会社と契約を結ぶことによって、電話回線を引き込むことで他の加入電話や携帯電話などと通話をすることができるようになるサービスのことです。加入電話は、電話局から対線を電話の加入者宅に引き込み、電話機に接続することで利用できるようになる。また、一度電話の権利を得ていれば、引越しなどでの電話の移転や電話の利用を休止といったことができるようになります。電話の利用を休止した場合は、5年ごとに更新をする必要があり、更新をしなければ電話の権利は失効します。
現在では、電話の権利を得なくても、固定電話を引かなくても電話をすることは可能です。ただ、電話料金などを考えた場合、電話の権利を得た方がお得になるということもあるので、固定電話を引く際には検討をしてみても良いといえます。